【最終更新日:2020/4/17】
こんにちは。ゲームオタクのノリカズです。
「パソコン欲しいけど、どれがいいんだろう?」
「ゲーミングPCって結局どれがいいの?」
「自分に合ったPCがほしい」
今回の記事では、初心者に向けてこんな疑問に答えていきます。
きちんと説明したいので、特に今回の記事では「イチオシ!」や「迷ったらコレ!」的なものは紹介していません。どちらかと言うと、どの、どういうPCが自分に合うのか、選び方のコツやポイントを重点的に紹介したいと思います。
【1】まず考えるべきことはざっくりと「何に使うか」
「あなたは、PCで何がしたいですか?」
こう聞かれた時、ずばり答えることはできるでしょうか?
まさに物を買う時の極意です。謳い文句に踊らされて無駄なものを買わないために、散財しないために、使用目的(用途)をはっきりさせましょう。PCは決して安い買い物ではありません。
(1)ネットサーフィンや動画の視聴
ネットサーフィンや動画視聴目的であれば、PCに求められるスペック(性能)はあまり必要ありません。
ただ、レンタルショップからDVDやBlu-rayを借りてきて映画を見るという人には、ドライブの存在が外せません。これだけは頭に入れておきましょう。
(2)ビジネス(文書作成、CAD、絵描き等)
ビジネス用途とひと言に言っても、実際にPCで行う作業は多種多様です。
ビジネスと言っても、大学等のレポートの作成や、趣味のお絵かきもこちらに入ってきます。
CADを扱う事はほとんどないのですが、3Dプリンターで何か作りたいと思っている人は、CADを使うので、そこそこのスペックは必要になります。
基本的に会社から支給されるので、ビジネスマンが必要なのかと言えばそうではないのですが、中小企業ではまれに持ち込みで賄っている場合もあるので、この用途は一生消えることはないです。
想定される作業が多く、最適スペックの幅が広い目的になります。
Dell Precision 5540モバイル ワークステーション
(3)ゲーム、生配信、動画配信
ゲーミングや配信の用途では、ゲーミングPCと呼ばれるハイスペックが必要になります。……と言ってもブラウザゲームしかしないという程度であれば、正直いらないんですがね。
生配信や動画配信についても、たとえゲームが絡まなくても、相応のスペックは必要になります。なぜかというとそれはエンコードという、カメラや画面キャプチャーなどの動画を配信する為に必要な変換作業があるからです。ある程度のスペックがないと時間がかかり、編集作業もまともにできないのです。
ゲームの完成度次第ではとんでもないスペックを要求される場合もあることは覚えて置きましょう。
【2】次に考えることは持ち運び
用途がはっきりしたら、屋外で使うのかどうかを考えましょう。
ゲームで持ち運びって……と考えると思うのでしょうが、ゲーミングPCを持ち込んだLANパーティイベントがあるので、参加する人は必要という事になります。
(1)タブレット
持ち運びの究極系です。が、スペックは貧弱です。ブラウザゲーム程度は問題なくプレイできますが、その他のゲームでは支障どころか起動しないこともあるので注意です。
生配信は画質を妥協するとできるという程度で、動画編集は厳しい可能性があります。
お絵かきや文書作成では最強と言えるでしょう。液晶ペンタブレットとして使えるものも多いので、外で風景デジタル画なんて書いて見てもよいです。
問題はキーボードやマウスが別売りなので、そこで余計にお金がかかってしまうこともあり、Wifi接続しかない場合も多いので注意です。また、画面サイズもあまり大きくはないことに留意しましょう。
(2)ノートパソコン
最近は「ベゼルレス(液晶周りの縁の最小化)」の製品が増え、サイズを抑えた製品が出てきています。なので、思った以上に持ち運びが楽になってきています。
パーツの高性能化や省電力化、低発熱化、タブレット以上の組み込み能力向上(技術成熟)、これらによって軽量化や薄型化が進んでいます。
ただ、LAN(RJ45)ポートが付いていない製品が増えているので、そこには注意が必要です。
タッチパッドが付いているのでマウスが別売りの場合もあります。キーボードは標準装備ですので、作業性はタブレットとどっこいどっこいですが、性能はその比ではなく、画面もある程度大きさがあります。
【参考記事】【2019年度初版】ノートパソコンにもゲーミングPCがある?!おすすめ3選/イチオシは『LEVEL-15FX095-i7-RNSV』だ | ゲーミングPCランキング
(3)デスクトップパソコン
持ち運びをしなければこちらの方が絶対にいい、とは言えません。モニター、キーボード、マウスは別売りの事が多いです。電気量販店で買うものはセットのことが多いのですが、BTOや自作では追加購入の必要性が出てきます。
大きさや予算に限りがなければ、そのスペックは高いどころか過剰とまで言えるほどにできます。が、それは余計な出費につながるので、スペックの見極めをしっかりしないといけません。
また、Wifi非搭載の物が多いので、LANが取り回せない家は注意が必要です。
【3】ここまで来たら用途の詳細を詰めよう
用途の詳細が分かれば必要スペックが決まり、実際にどれくらい費用がかかるのかこの時点で分かります。
前々段で分かっていることは、あくまでもざっくりとしたことです。ざっくりとしたことだけでは、このスペックとは言えないんです。なので、さらに詳細を詰める必要があります。
(1)ゲーム全般で考える
ゲームを総合的に考える、つまり、ゲームをするけどタイトルが多岐にわたるような場合はちょっとめんどくさいです。
自分がやるだろうなぁ、と思う複数のゲームの推奨スペックを調べ、一番高いものよりも少し高いぐらいにしておけば困ることはありません。
なんならば、その時にあるパーツの最高スペックから一つか二つ落としたところで買うと、金額を抑えられ、対応範囲の広いPCになってくれます。※TITANは除きます。
例えば、RTX 2080 Tiが最高の場合、RTX 2070で作る、等です。
(2)ゲームタイトル狙い撃ちで考える
「このタイトルしかやらない!」という場合は、スペック狙い撃ちになります。ゲームの推奨スペックを調べてそれに似たスペックを買ってしまえばそれでいいですからね。
当サイトにもいくつかゲーム別の記事あるので是非ご覧くださいね。
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(3)生配信、動画配信
配信することだけを考える場合、そこそこのスペックがあれば十分です。
と言うのも、スペックが高ければ作業効率もよく、エンコード時間も短くなるのですが、費用対効果という意味では、ある程度の段階で悪くなってしまうからです。なので、ある程度で妥協しないと費用の割には大したことがないとなってしまいます。
ただ、ゲーム画面をキャプチャーして録画、生配信する場合は話が別です。別にPCを用意するかコンシューマ機のゲームと言うのならそこそこでもいいのですが、ゲームをしながらの場合は結構スペックがないと、ゲームにならなかったりまともな録画や配信にならなかったりする場合があります。
ゲーム配信の場合は、ゲームの推奨スペックよりも高いスペックのPCを用意する必要があります。
(4)特殊ビジネス用途(CAD等)
特にCADの場合は、プロモデルのグラフィックボード……と言いたいところですが、それなりに高め性能のグラフィックボードであれば大丈夫です。
CADはOpenGLタイプがほとんどですが、まれにDirectXの物があります。さらに、一般向けのグラフィックボードはDirectXの性能を重視していますが、OpenGLの性能が悪いわけでもないからです。
目安としては第7世代GTXシリーズ程度あれば、よほど複雑で巨大でない限りは大丈夫です。
RM5A-C194/T – BTOパソコン eX.computer
お絵描きの場合、よほどな大きさにならない限りはメモリーを大きめにしておけば、グラフィックボードは安いものでも、なくても(オンボード)でも大丈夫です。それこそ、SurfaceProシリーズを買ってソフトを入れれば液タブを買ってきたも同然です。
【4】「既製品」か「BTO」か「自作する」か考える
パソコンの用途詳細が決まったら、既製品を買うのか、BTOで組むのか、自作するのか考えます。それぞれにメリットデメリットがあるので予算と用途に応じて、選ぶようにしましょう。
(1)既製品
既製品と言うのは、所謂メーカー製の物で、Vaioや東芝Dynabook、富士通などです。
多くはグラフィックボードが搭載されていません。なので、ゲームやCADと言ったものは、よほど軽くないと動きません。
一部の、MSIやASUS等はグラフィックボードを搭載しています。
メーカー製なので、トラブルや修理等の対応はしっかりとしています。半面自由度がありません。メモリーを増設したくなっても、トルクスネジが使われていることもあり、自分でどうこうすることが難しいこともあります。
デスクトップ系は一体型が占め、少なくなっています。
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(2)BTO
BTOは自作に近いことを店がやって売っているものです。なので、ある程度は買う時に自由にカスタマイズしてもらうことができます。ショップによってはフルオーダーメイドの場合もあります。
メーカー製と同じでトラブルや修理等もしっかりしています。
モニター、キーボード、マウスに止まらず、ヘッドセットやスピーカー、果ては椅子や机までセットで買うこともできます。
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(3)自作
自作は自分でパーツを集めてPCを作ります。
その性質上、安い時にパーツを買って集めることができるので、場合によってはBTOのPCよりも安く仕上がります。
半面すべてが自己責任の世界です。
パーツはほぼ海外メーカー製なので、代理店からたらい回しにされ、トラブル時に英語で問い合わせをしなければならない場合もあります。また、トラブルが起こっても、原因追及も修理も自分でしなければなりません。
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【5】周辺機器やソフトを忘れないで
スペックが決まり、入手方法も決まれば、後は買うだけです。……とはいきません!
絶対に忘れないでほしいのが周辺機器です。初めて買う場合、モニター、キーボード、マウスは持っていないはずです。ノートパソコンやタブレットは無くてもどうにかなりますが、デスクトップはどうにもなりません。
また、使う人はプリンターやスキャナー、DVDやBlu-rayの外付けドライバー、ヘッドセットやスピーカー、マイク、ペンタブレットと言ったものも買いましょう。
机や椅子も重要です。なければ床置きか太ももの上ですからね。
ソフトウェアも忘れてはいけません。無料のOfficeソフトとして、Google Documentがありますが、Microsoft Officeの独自性が高く互換性はある程度までなので、必要に応じで購入の必要性があります。
DVDやBlu-rayを再生しようとすると、フリーソフトでは限界がある(コピーガードが外せない)ので、専用のソフトを買いましょう。
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まとめ
パソコン選びのポイントは、
1.ざっくりと何に使うか
・無駄な買い物にならないようにする
2.次に考える事は持ち運び
・PCの形が決まる
3.用途の詳細を詰める
・スペックが決まる
4.既製品かBTOか自作するか
・どこで買うか、作るかが決まる
5.周辺機器も必要
・特にデスクトップは何もできない可能性がある
これだけ分かっていれば、初めて買うPCでも失敗することはまずありません。また、できればある程度PCに詳しい友人知人に聞いて見るとよいでしょう。
どんな買い物においても、何のために何をするのかが重要です。これを考えるだけで、PC選びは楽になります。