【2019年9月版】ゲーミングPC用のおすすめ無線LAN親機5選/『ASUS RT-AC86U』を使えば大丈夫

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【最終更新日:2019/09/12】

「ゲーミング向け無線LAN親機(無線ルーター、Wifiルーター)のおすすめあるの?」
「ゲーミングに無線はありなの?」

 

今回はこんな疑問に答えていきます。

 

いきなりちょっと残念な話しから始めますが、ゲーミングPCで「無線環境」というのはある意味ハンデです。と言うのも無線環境というのは、とにかく「不安定」だからです。なので「ある程度の不安定さを我慢できるのなら」という条件付きで無線環境の整備方法をお伝えしています。

 

さて早速本題の親機について。

 

ズバリ! ゲーミング環境において、無線LAN親機のおすすめは『ASUS RT-AC86Uです。(2019年9月12日現在)

 

 

さらに筆者厳選の4種を加えて、計5種をランキング形式で紹介します。

 

先に言っておきますが、様々な機能や速度は子機側(PC内蔵、PCI増設、外付けUSB、スマホ、コンシューマ機等)が対応していなければ、ただの宝の持ち腐れにしかなりませんので注意してくださいね。

 

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ゲーミングPC用のおすすめ無線LAN親機5選

 

【第1位】ASUS RT-AC86U

 

 

 

スペック

 

  • バンド幅(速度):2,167+750Mbps
  • IEEE規格:802.11ac(NitroQAM)、802.11ac、802.11n(NitroQAM)、802.11n、802.11a、802.11g、802.11b
  • セキュリティ:64-bit WEP, 128-bit WEP, WPA-PSK, WPA2-PSK, WPA-Enterprise , WPA2-Enterprise , WPS
  • 搭載機能:Adaptive QoS、MU-MIMO、AiProtection、トラフィックアナライザー、スマートコネクト、ペアレンタルコントロール、ゲストネットワーク 2.4 GHz x 3, 5 GHz x 3、PPTP VPN Server Open VPN server、PPTP Client, L2TP Client, Open VPN client、Time Machine for Mac、メディアサーバー、ASUS AiCloud、3G/4G USBテザリング、プリンターサーバー、ダウンロードマスター、Samba共有、デュアルWAN、IPTV、AiRadar(ビームフォーミング)
  • 接続台数:21
  • ポート:WAN(RJ-45 x 1、Gigabits)、 LAN(RJ-45 x 4、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T/Gigabits)、USB 2.0 x 1、USB 3.0 x 1

 

かんたん解説

 

ゲーミングモデルと銘打ったASUS製無線LAN親機です。

 

上位モデルはさらに速くなりますが、Pingの改善はあっても、WANの最大出力が1Gbpsしか出ないのでそれ以上の速度は基本出ません。なので筆者としては『RT-AC86U』で十分、という判断です。

 

Adaptive QoSを使えば、特定のデータ通信の優先度を上げることができるので、動画視聴や生配信中のゲームへの影響を抑えることができます。

 

ゲーミング用の無線LAN親機として、おすすめです。

 

 

【第2位】NETGEAR Nighthawk R9000-100JPS

 

 

 

スペック

 

  • バンド幅(速度):4600+1733+800Mbps
  • IEEE規格:802.11ad 、802.11ac(QAM)、802.11n(QAM)、802.11a(QAM)、802.11g(QAM)、802.11b(QAM)
  • セキュリティ:パーソナルFTPサーバーを設定できる無料のカスタマイズURL、VPNサポート、ゲストネットワークアクセス、WiFi Protected Access® (WPA/WPA2—PSK)、SPI/NATファイアウォール、DoS保護
  • 搭載機能:802.11acクアッドストリームWave2 WiFiと802.11ad WiFi、Plex Media Server、MU-MIMO、Dynamic QoS、Amazon Drive Backup、ReadyCLOUD® USBアクセス、ReadySHARE® Vault、DLNA®サーバー、VPNサポート、ペアレンタルコントロール、NETGEAR® genie®ホームネットワーク管理機能(リモートアクセス機能搭載)、IPv6 (Internet Protocol Version 6)サポート
  • 接続台数:72
  • ポート:WAN(RJ-45 x 1、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T/Gigabits)、 LAN(RJ-45 x 6、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T/Gigabits)、USB 3.0 x 2、10G LAN SFP+

 

かんたん解説

 

10Gigabits LAN SFP+ポートを備える、NETGEAR製無線LAN親機です。

 

本来、10Gigabits LAN SFP+ポートはNASの接続を想定していますが、RJ-45端子に変換することで、10Gigabits WANポートとすることができます。

 

執筆時点(2019年9月12日)ではNURO光10Gs 10ギガコース、auひかりX 10ギガコースに対応できて、なおかつ一般販売されている無線LANはこれだけです。

 

ただ、10Gigabits WANポートにできると言っても、LAN側はGigabitsになるので、有線では性能を引き出せません。だからこその無線LANです。

 

802.11ac(QAM)を子機側でも対応する必要があるので、10ギガコースの恩恵を得るには敷居が高いです。性能的に第2位としていますが、まあ価格だけみると割高で手を出しにくいので、ちょっと検討したほうが良いかもしれません。

 

オーバースペックにならないか、性能を持て余さないか、買う前に運用をよく考えたほうが良いです。

 

 

【第3位】BUFFALO WSR-A2533DHP2-CB

 

 

 

スペック

 

  • バンド幅(速度):1733+800Mbps
  • IEEE規格:802.11ac、802.11n(QAM)、802.11a、802.11g、802.11b
  • セキュリティ:WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2 mixed PSK(TKIP/AES mixed)、WEP(128/64bit)、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限、ステートフルパケットインスペクション(SPI)、パケットフィルタリング、VPNマルチパススルー(PPTP)
  • 搭載機能:i-フィルター対応ペアレンタルコントロール、バンドステアリングLite、MU-MIMO、ルーター引っ越し機能、、アクセスコントロール、ビームフォーミング
  • 接続台数:18台/6人
  • ポート:WAN(RJ-45 x 1、Gigabits)、 LAN(RJ-45 x 4、Gigabits)

 

かんたん解説

 

コスパの良いBUFFALO製無線LAN親機です。

 

ゲーミング用途に必要なスペックを必要十分にとりあえず満たしていますし、単身者から少人数家族向けにはおすすめできます。

 

広く普及した光ギガビットインターネットにおいて、最大である1Gbpsを下回らず、かといって大きくも超えない、という点で「コスパ良し」ですね。これが必要十分条件です。

 

安定性に関しては「配置」を工夫することが大事です。親機を隙間に押し込まず、空気が滞留しないようにしながら、子機との間に遮るものがなく、遠すぎない場所に置いていれば特に問題は感じないはずです。

 

というか、通信の不安定性を大げさに考えすぎて「機械」のせいにする人が多すぎます。安定性そのものは、基本的に物理的、環境的要因によるものが多いです。親機側のトラブルを大体の人が解決できていないことが原因のことがほとんどですね。気を付けてください。

 

ちなみに、BUFFALOはサポートが悪いといわれていますが、筆者の利用している限りのことを言うと、そこまで悪いとは思えませんね。BUFFALOだけの問題じゃないので「まとめ」のパートでどうしたらよいか説明します。

 

 

【第4位】TP-Link Archer C5400X

 

 

スペック

 

  • バンド幅(速度):2167+2167+1000Mbps
  • IEEE規格:802.11ac、802.11n、802.11a、802.11g、802.11b、802.3ab
  • セキュリティ:WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2 mixed PSK(TKIP/AES mixed)、WEP(128/64bit)、デバイス毎アクセスコントロール
  • 搭載機能:ペアレンタルコントロール、MU-MIMO、ビームフォーミング、IPv6パススルー、VPNサーバー、NAT転送、コンテンツのフィルタリング、ウイルス感染デバイスの隔離、USB共有設定
  • 接続台数:80台
  • ポート:WAN(RJ-45 x 1、Gigabits)、 LAN(RJ-45 x 8、Gigabits)、USB3.0 x 2

 

かんたん解説

 

ノートPC並みのプロセッサ(CPU)を搭載した、TP-Linkのゲーミング無線LAN親機です。

 

GigabitsLANポートが多く、NASやTV等の多くの機器を、ハブを使わずに接続することができます。とは言っても個人レベルの話ですがね。

 

またUSBポートを備え、プリンターやUSBハードディスクを共有することもできます。

 

16GBのストレージを備え、TP-Linkのアプリケーションから外出先でもアクセスすることができます。

 

Archer C5400Xは独自のファイアウォールを備えているので、外部からの悪意あるアクセスやウイルス、マルウェアの侵入を防止することができます。

 

2つのLANポートを合わせて、2Gポートとして認識させることもでき、NASのアクセス速度を改善することもできます。

 

 

【第5位】BUFFALO WXR-5950AX12R

 

 

スペック

 

  • バンド幅(速度):4803+1147Mbps
  • IEEE規格:802.11ax、802.11ac、802.11n、802.11a、802.11g、802.11b
  • セキュリティ:WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA Personal、WPA2/WPA3 Personal、Any接続拒否、プライバシーセパレーター、MACアクセス制限、ステートフルパケットインスペクション(SPI)、パケットフィルタリング、VPNマルチパススルー(PPTP)
  • 搭載機能:i-フィルター対応ペアレンタルコントロール、バンドステアリング、MU-MIMO、ルーター引っ越し機能、アクセスコントロール、ビームフォーミング、IPv6対応、アドバンスドQoS、USB共有
  • 接続台数:64台
  • ポート:WAN(RJ-45 x 1、10Gigabits)、 LAN(RJ-45 x 1、10Gigabits)、LAN LAN(RJ-45 x 3、Gigabits)、USB3.1(Gen1、TypeA)x 1

 

かんたん解説

 

最後に紹介するのは2019年10月12日に発売が予定されている、10Gbps対応のBUFFALOの無線LAN親機です。

 

執筆している時点では予約販売となっており、価格も決して安い部類ではないので第5位としています。

 

NURO光10Gs 10ギガコース、auひかりX 10ギガコースに正式に対応できる一般販売では初めての無線LAN親機となります。

 

第2位との違いは正式対応なので、特別な接続方法を必要としない事です。

 

また、無線企画も802.11acを拡張するものではなく、最新の802.11axに対応するので、802.11ax対応の子機やスマホは、その性能をフルに発揮することができます。

 

こちらも内部プロセッサはノートPC等のCPUと同等性能となるため、安定性にも優れています。

 

執筆時点では予約販売になっているのが口惜しいです。販売されていれば間違いなくイチオシです。

 

※現時点ではスペックだけで判断しています。発売後、追加情報があれば記事を修正します。

 

 

オンラインゲームに無線はありなのか

 

「LANが引き回せない環境で、かつ、ある事情に我慢できるのならあり」というのが答えです。

 

そのある事情とは「Ping値」と「安定性」です。というのも、PVP(PCVPC)オンラインゲームで最も重要なのは速度ではありません。Ping値と安定性です。

 

PVE(PCVNPC)では安定性があってPing値が100ms以下であれば特に問題になりません。むしろ、LANの引き回しをしなくてよいのですぐにできます。

 

無線というのは、基本的に暴風雨の中でキャッチボールをしているようなものです。無線LANはそのキャッチボールの中で、プロが常にボールの持ち替えをしながら行っています。

 

なので安定性は既にあってないようなものなのです。

 

Ping値はボールの持ち替えです。有線接続では持ち替えをしない上で、レールの上をボールが行き来する形なので、素早くやり取りができます。

 

そして、プロの技術です。

 

技術がどんなにすごかろうと、一部の人が無線を信用しない理由がこれです。

 

PVPゲームにおいて、基本的にPing値が早い(低い)方が有利です。なので、無線はハンデを負うことになります。これを我慢できるかどうかです。

 

とは言え、家庭で趣味程度にゲームを楽しむ程度なら、よほどでないと大した差にはなりませんがね……。

 

理論値(規格値)と実効値(実測値)の基礎と無線LANの選び方

 

これまで紹介したバンド幅は理論値(規格値)なのですが、これが何を意味するのか説明しておきます。

 

理論値(規格値)はその名の通り理論上の値、規格上の値という事になります。すなわち、設計上で考えられる値という事で、多くは最大値を示しています。

 

実効値(実測値)は実際に効力を及ぼす値、実際に測った値という事です。多くは平均値を示します。

 

インターネット関連の商品の世界では理論値(規格値)表記が当たり前となっています。これは広告のためにこうなっています。

 

むろん、実効値(実測値)の表記をしているところもあります。が、かなり少ないのが現状ですね。

 

実効値(実測値)は接続機器の条件が様々存在し、特に無線は環境の再現性に乏しいため、実効値(実測値)を表記しても参考にならないのです。

 

特に多いのが、子機が対応していないこと。うっかり忘れていると、これが余計なマイナス評価を受けるになります。こういった理由で実効値(実測値)は表記されません。

 

さて、無線の世界における実効値(実測値)は光回線とは少し毛色が異なります。

 

光回線では、同時に使っている人に平等になるよう、またベストエフォート式によって価格を抑えるようにしているため、かなり低い値が実効値(実測値)となります。

 

ゲーミング目的、あるいは個人使用、家族で使う無線LANの場合、実効値(実測値)は子機もしくは親機の接続方式に合う低い方の理論値(規格値)に近い値が出ます。

 

光回線は1回線につき32戸と言われています。が、無線LAN親機との接続はそれより確実に少ない人数で使うことになるので理論値(規格値)に近くなるのです。

 

なので、無線LANを選ぶ場合、光回線が1Gbpsというなら802.11acに対応していれば何でもいいです。802.11acの理論値(規格値)433.3~6933Mbpsで、多くは433.3~1733Mbpsなので、光回線1Gbpsの実効値(実測値)をカバーできます。

 

しかし、光回線が10Gbpsの場合、802.11acの最大理論値(規格値)6933Mbpsなので、光回線10Gbpsの実効値(実測値)をカバーできるものの、かなり特殊になります。しかし、802.11axであれば理論値(規格値)9600Mbpsで実効値(実測値)をカバーできます。

 

なぜこんな話しをするのかと言うと、光回線10Gbpsは普及し始めなので利用者が少ないのです。なので、混雑しない、しにくいという面では無線LANと同じように理論値(規格値)に近い値が出やすいのです。

 

しかし、光回線1Gbpsは既に普及が進んでいる上に、PPPoE接続が生き残っている為に実効値(実測値)が低い傾向にあるという特徴があるのです。

 

ここを押さえていれば自ずと最適な無線LAN親機は分かるはずです。

 

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まとめ

 

無線LAN親機のおすすめは

 

第1位は『ASUS RT-AC86U

第2位は『NETGEAR R9000-100JPS

第3位は『BUFFALO WSR-A2533DHP2-CB

第4位は『TP-Link Archer C5400X

第5位は『BUFFALO WXR-5950AX12R

 

さて、サポートを利用するとき、製品を利用するとき、どれだけの知識を持っていますか? トラブルシューティングをやっていますか?

 

サポートが悪いという前にやるべきことをやってないのは論外ですよね。

 

分かりやすいのが、子機が対応してないと機能を活かせない事を知っているかどうかです。

 

なお知識の絶対性はサポートが上です。そこは取り違えないようにしましょう。(筆者は利用者であって信者ではありません)

 

これだけやってもサポートが分かってくれなければ、サポートは使い物にならないです。

 

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