【最終更新日:2022/7/1】
「おすすめのサウンドカードが知りたい」
今回はこんな疑問に答えていきます。
筆者のイチオシは『Sennheiser GSX 1000』です。
さらに、筆者厳選の4種、計5種をランキング形式で紹介します。
後ほどサウンドカード導入にどんな効果があるのか解説します。
ゲーミングPC向け|おすすめサウンドカード5選
【第1位】Sennheiser GSX 1000
ゼンハイザー ゲーミング&PC用オーディオアンプ 7.1ch GSX 1000【国内正規品】
スペック
- 接続:USB
- サラウンド:7.1チャンネルサラウンドサウンド(バイノーラルサウンドレンダリング)
- イコライザ:ストーリー、ミュージック、eスポーツ、オフ
- ヘッドホンインピーダンス:16 – 150 Ω
- 入力端子:Micro-USB、3.5mmマイク
- 出力端子:3.5mmヘッドホン、3.5mmスピーカ
- 備考:本体にボリューム調節ダイヤル有、タッチパネル操作
かんたん解説
音響メーカーの老舗、Sennheiserの外付けサウンドカードです。
サラウンド機能の定位表現に優れ、前方強調、後方強調ではしっかりとその位置から聞こえてきます。
イコライザはプリセットから選ぶ方式で、細かくいじることはできません。
直感操作の可能なタッチパネルがついており、USB接続なので組み込みのできないノートPCなどでも使用できます。
何気にプロゲーマー御用達の外付けサウンドカードで、大会の現場でも使われている実績のあるサウンドカードです。
多くのストリーマにも愛され、それなりの価格はする物の、その性能は折り紙つきといえます。
【第2位】Creative Sound Blaster Z
スペック
- 接続:PCIe x 1
- サラウンド:7.1チャンネルサラウンドサウンド
- アナログ出力:5.1ch
- デジタル出力:AC-3 / DTSパススルー可、Dolby Digital Live / DTS Connect対応
- ヘッドホンインピーダンス:最大600Ω
- 入力端子:3.5mmマイク / アナログラインIN(共有)、光デジタル(角型)
- 出力端子:3.5mmヘッドホン、3.5mmフロントスピーカ、3.5mmリアスピーカ、3.5mmサブウーファー / センタースピーカ、光デジタル(角型)
- S/N比:116dB
- 備考:専用ユーティリティ、マイク付属
かんたん解説
筆者も使用するCreative製のコスパの良い内蔵サウンドカードです。
「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア Windows版 推奨製品」の認定を受けており、同ゲームプレイヤーには是非導入してほしいサウンドカードです。
出力は5.1chまでですが、バーチャルサラウンドは7.1chまで拡張可能です。
ただ、Dolby Digital Live / DTS Connectはあくまでもゲーム側が対応していないと本領を発揮できませんので注意です。
専用ユーティリティによってボイスチェンジャー、ノイズリダクション(ノイズ軽減)、エコー軽減、マイク音量の自動調整と、配信で使えそうなマイク側の機能を備えています。
また、サラウンドのチャンネル数を任意に変えることができ、最大で7.1ch出力を可能にします。
ただ、接続端子の数の関係上5.1chが限界になるのでそこは注意です。とは言え、5.1chに対して7.1chに拡張した音を出力できるので、疑似的に7.1chの音響環境を構築することは可能です。
音楽の明瞭化、Bass強調、会話の強調、急激な音量変化を抑える機能、小さな音をブーストする機能と満載です。
特に小さな音をブーストする機能はFPSゲームに置いて非常に有利な条件で進める重要な機能です。敵の存在に早く気づけると対策はし易いですからね。
マイクがついているので、ヘッドホンしか持ってない人もすぐに使い始めることが可能です。
その利点は置いておいて、設定次第では光デジタルサウンド機器とスピーカ出力を同時に使うことができます。
【第3位】ASUSTek STRIX RAID PRO
ASUSTek ハイレゾ対応 STRIXゲーミング サウンドカード PCI-E コントロールボックス付属 24bit/192kHz STRIX RAID PRO
スペック
- 接続:PCIe x 1
- サラウンド:7.1チャンネルサラウンドサウンド
- アナログ出力:7.1ch
- デジタル出力:Dolby Digital / DTS Connect対応
- ヘッドホンインピーダンス:最大600Ω
- 入力端子:3.5mmマイク / アナログラインIN(共有)、光デジタル(角型)
- 出力端子:3.5mmヘッドホン、3.5mmフロントスピーカ、3.5mmリアスピーカ、3.5mmサイドスピーカ/ 光デジタル(丸形)コンボ、3.5mmサブウーファー / センタースピーカ
- S/N比:116dB
- 備考:専用ユーティリティ、コントロールボックス付属
かんたん解説
ASUS製の内蔵サウンドカードです。
コントロールボックスを付属し、音量調整や仮想サラウンドの調整を手元で行えるようになります。
ASUSの場合、なんといっても専用ユーティリティを導入で、音の方向を視覚化できる点です。
ハードウェア、ソフトウェアチートとして禁止されるゲームもある一方、音を視覚化することで耳の不自由な人でも楽しむことができるようになります。
項目が細かいものの、イコライザー、マイク、バーチャルサウンド等、本来項目を切り替えないとできない設定が一つにまとまっているので、すぐに設定の見直しをすることが可能です。
専用コントロールボックスにより、画面を切り替えることなく音量調整が可能なのも地味にアドバンテージを持っています。小さな音を聞こうとすることで上がってしまった音量で大きな音を聞けは、当然のごとく耳が持ちません。
特にFPSゲームではグレネードの爆発音に対して足音は小さい為、グレネードの爆発音で耳鳴りがしてしまう事もあります。グレネードだけでなく車両音もかなり大きいので、そう言った時にさっと音量を下げられると便利です。
【第4位】Creative Sound Blaster X-Fi Go! Pro r2
Sound Blaster X-Fi Go! Pro r2 Creative USBオーディオインターフェース SB-XFI-GPR2
スペック
- 接続:USB
- サラウンド:3Dサラウンドサウンド
- 入力端子:3.5mmマイク
- 出力端子:3.5mmヘッドホン・ライン出力コンボ(付属スイッチで切り替え)
- 備考:専用ユーティリティ
かんたん解説
シンプルイズベストで、コスパ最強の外付けサウンドカードです。
専用ユーティリティでエコー等のエフェクトやボイスチェンジャーを利用でき、配信にも便利な機能を備えています。
再生する音にもエフェクトをかけることができ、さながら映画館のような、コンサートホールのような空間的広がりを持たせることも可能です。
どちらかと言うと音楽や映画向けではあるものの、お手軽で初心者や入門向けのサウンドカードです。
FPS等のガチなPVPゲームには力不足です。が、MMORPGなどのPVEゲームや箱庭ゲーム等、音の広がりを感じながらまったりとやるゲームに最適です。
サラウンドがどういうものなのか、お試しに導入してみるとよいでしょう。
【第5位】ASTRO Gaming MixAmp Pro TR For PS4
Astro アストロ MixAmp Pro TR ミックスアンプ MAPTR-002 ブラック Dolby Audio 国内正規品 2年間メーカー保証
スペック
- 接続:USB
- サラウンド:Dolbyサラウンドサウンド
- 入力端子:Micro-USB、AUX / マイクコンボ、角型光デジタル
- 出力端子:3.5mmヘッドセット(ヘッドホン / マイクコンボ)、ストリーム(ラインOUT)
- 備考:本体にボリューム調節ダイヤル有、専用ユーティリティ、デイジーチェーンポート
かんたん解説
LogicoolがASTROを買収してから日本で爆発的に広がったASTRO Gaming MixAmpです。もう一度言います。MixAmpです。
ですが、こいつも立派なサウンドカードです。
ASTRO Gamingは海外ではかなりの人気を誇り、第1位のSennheiser GSX 1000と同じくらいの人気を誇ります。
For PS4とか言っていますが、PC、しかもMacでも使用可能です。今回紹介したものはMixAmp単体ですが、ASTRO Gaming A40とセット販売もされています。
PS4に対応するというだけで、旧型のMixAmp Pro TRからはデザイン等を変えたマイナーアップデートで、メーカー直購入の価格は同じです。
大きな違いは電源ボタンがなくなって、モード切替スイッチが追加されたことです。
細かなプリセット変更には専用ユーティリティが必要で、PS4アプリではないのでどちらにせよPCが必要になります。なのでFor PS4と言いつつPCも対応しているわけです。Xbox対応版もあります。
日本正式販売日は2019年6月27日で最新のMixAmpです。
アメリカでは先行発売されていたので、並行輸入品の場合は価格に十分注意しましょう。また、並行輸入品は付属の説明書が英語になっています。
サウンドカード導入の利点
ゲーミング向けのマザーボードには、サウンドカードが標準搭載されるようになりましたが、物理的限界で「品質はそこそこ」といった印象がほとんどです。
また、サウンド周りはアナデジ混在なので、実装場所によってはノイズ不良を引き起こしたりします。
そこでPCIeやUSBを使ってサウンドカードをマザーボードから切り離すことで、ノイズ不良を抑えるのです。PCIeはマザーボードに挿すわけですが、同じ基板上にあることがノイズ不良の原因となるので、基盤もやはり分けた方がいいです。
さらに専用設計とすることで補助電源を装備することができます。これにより電力不足を補うことも可能なわけで、高い品質を保つことができます。
一部のサウンドカードはアナログ回路とデジタル回路の間に、アナロググラウンドとデジタルグラウンドを挟むことでノイズ干渉低減を行っている場合もあります。
これは基板設計における基本ノウハウです。無論、ノイズ干渉低減のためにさまざまなノウハウがあります。そう言った面も見て置かないとサウンドカードの不良が仕様なのか初期不良なのか一発で見抜けません。
気になるサウンドカードがあれば、設計について一度調べてみるとよいでしょう。
ゲーミング向けでないマザーボードの入出力系統には、S/PDIFがなく、マイクとスピーカ、ラインINの3系統分しかない場合が多く、サウンド環境を妥協しなければならくなります。
その場合でもサウンドカードの増設で5.1ch、7.1chといった高級サウンド環境の構築ができるようになります。
ちなみに、内蔵サウンドカードはシアターシステムをスピーカのみで構築が可能で、それこそ、4Kの大きなモニターやプロジェクタと組み合わせ、さながら映画館でゲームをしているような空間を構築することができます。
また、配信やヴォイスチャットにおいてマイクの為にMixAmpを買わなくとも、ノイズの少ないクリアな環境で行うこともできます。
その場合、ストリーマがよく使う、コンデンサマイクやダイナミックマイクは使えないので注意しましょう。使えるマイクはエレクトレットコンデンサマイクです。
まとめ
ゲーミング向けサウンドカードのおすすめは
第1位は『Sennheiser GSX 1000』
第2位は『Creative Sound Blaster Z』
第3位は『ASUSTek STRIX RAID PRO』
第4位は『Creative Sound Blaster X-Fi Go! Pro r2』
第5位は『ASTRO Gaming MixAmp Pro TR For PS4』
ゲーミングが目的でなくとも、サウンドカードの導入はPCでできる事を格段に増やします。
プロジェクタを導入して、7.1chのさながら映画館のような迫力ある映画鑑賞も可能になりますからね。
そんな中でやるゲームはより一層楽しくなるに違いありません。