「ゲーミングノートPCって結局どれがいいの?」
こんな疑問にお答えする今回の記事では、ゲーミングノートPCの中でも特におすすめのモデルを1つ取り上げ、詳しく解説していきます。
当サイト(筆者)が特におすすめしたいモデルは『G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i7930 シルバーモデル』です。
では早速本文で詳しく見ていきましょう。
『G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i7930 シルバーモデル』をおすすめする4つの理由
ゲーミングノートなら『G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i7930 シルバーモデル』
スペック
- OS:Windows 10 Home 64bit
- プロセッサ:Intel® Core™ i7-8750H
- チップセット:Intel® H370 チップセット
- メモリー:8GB DDR4-2400(PC4-19200 8GB x 1)
- グラフィック:Nvidia® GeForce™ RTX 2060 6GB
- M.2 SSD:256GB SATA接続
- HDD:無し
- 無線:Intel® Wireless-AC 9560 (最大1.73Gbps / 802.11ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5
- モニター:17.3型ワイドFHD(1920 x 1080 / ノングレア / 144Hz)
基本構成価格209,800円(税抜き)
ノートPC『G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i7930 シルバーモデル』をおすすめする4つの理由
【理由1】17.3型モニターなのに15.6型のノートPCだから
本機の最たる特徴はサイズ感です。
モニター部分かナローベゼル(狭額縁、スリムベゼル)化され、そのサイズ感は15.6型まで小さくなりました。
これまでは17.3型ノートPCを持ち運ぼうと思っても、その大きさがネックとなり、入るバッグが非常に少ないので探すのが大変です。
また、画面が大きいと重いという問題もありました。
ではこのモデルはどうなのか。サイズと重さを比較してみましょう。なお、各長さは突起部含まず折り畳み時の物です。
▼マウスコンピューター公式比較ページ
NEXTGEAR-NOTE i7930 シリーズ詳細|G-Tune – ハイスペック ゲーミングPC(パソコン)通販
幅も奥行も10~20mmほど大きいですが、厚みはむしろ「薄い」場合まであります。
重さは多少重い程度ですが、同社製の17.3型ノートPCに比べれば相当軽いです。
この程度の違いであれば15型が入るバックに収まります。
ナローベゼルが生みだしたのは大きさの解消だけでなく、没入感をも生み出します。
ベゼルが厚いと野暮ったい印象を受け、どうしてもベゼルが目に付くという事が起こるからです。
【理由2】ゲーミングモニターが標準装備されている
ゲーミングモニターは総じて応答速度が速い、リフレッシュレートが高いという特徴があります。だからゲーミングモニターなんです。
たとえば同時購入可能なモニターで価格比較をしてみましょう。
※製品名(解像度 / 応答速度 / リフレッシュレート )
・iiyama G-MASTER GB2560HSU(1920 x 1080 / 1ms / 144Hz)
+29,800円
・iiyama ProLite XU2493HS-2(1920 x 1080 / 4ms / 55~75Hz)
+17,800円
これだけの違いがあります。しかも、この差額で一般向けの24型ワイドFHDモニターを一つ買えるほどの違いです。
デスクトップと比較すると3万に相当する価値を内包しているといえます。
さて、応答速度とリフレッシュレートが高いとゲーミングモニターと呼ばれる理由はお判りでしょうか?
説明の前に、液晶モニターの構造について簡単に説明しますね。
その名の通り、液体結晶を利用して作られ、液体結晶に電圧をかけると開度が変化して光の透過率が変化、その光をRGBフィルターに通すことでカラー映像を表現します。
応答速度は1ピクセルの色の変化にかかる時間、つまり、映像が切り替わる速さを表します。つまり速ければ速いほど残像感がなくなります。
電圧を変えたからといって、液体結晶の開度がすぐに変化するわけではなく、昔は24msもかかっていました。
24msというと長いように感じますが、0.024秒とかなり短く人間の反射の限界速度に非常に近いです。
近いですが超えてはいませんし、認識までは可能な速度です。つまり、変化にかかる時間の色の変化を認識できてしまうので、遅いと残像感が出てしまうのです。
この残像感は、動くものが動いているように認識できない、動くものが何なのか分からなくしてしまう原因になり、それが元になって敗北を味わう可能性をはらんでいます。
リフレッシュレートは1秒間にいくつの画像を表示できるかという値です。元々Hzという単位自体が、厳密なことを言えば違いますが、秒間変化数という意味合いも持っています。
そして、この場合のリフレッシュレートのHzは秒間フレーム変化数(フレームレート)のfpsと等号で結ぶことができるほど、ほぼ同じ意味合いを持っています。
フレームは直訳で枠や額縁という意味ですが、映像におけるフレームは画像を指します。
動画と言うのは画像の集まりで、変化の細かい画像を切り替えると動いているように人間は認識します。要はパラパラ漫画ですね。
画像表示が早ければ早いほど現実と同じように滑らかに動いているように認識が可能です。
しかし、それだけじゃなく、リフレッシュレートが高いほど早く認識ができるようになります。
極端な例にはなりますが、角から人が出てくるような場面、リフレッシュレートが60Hzであるフレームにはいなかった人が次のフレームではいるという時です。
リフレッシュレートが120Hzの時は60Hzの時のフレームの間に、角から人の半身が見えているフレームが挟まります。
これにより、角から人が出てくることを約0.008秒(約8ms)だけ早く認識できます。また、60Hzではいきなり現れたように見える場面も、角から出てきたと認識できるわけです。
「え」という感じでしょうが、認識するだけなら人間はこれを認識できます。因みに、144Hzだと場面にもよりますが、約0.007秒(約7ms)早くなります。
ゲーミング、特にFPSやレースにおいてはミリ秒を争うので、有利な状況をはじめから手に入れることが可能なのです。
ただし、ゲーム自体が60fps以上のフレームレートが出ないと宝の持ち腐れになるので気を付けましょう。RTX 2060自体は相当強力な演算力を持っているので心配する必要はありません。
【理由3】ゲーミングキーボードが標準装備されている
ゲーミングキーボードに欠かせないのはキーロールオーバー(同時押し認識)機能です。
最近、アンチゴースト機能は技術の向上で、機能を乗せなくても標準装備になりつつあります。
マクロに関しては、ゲーム利用規約で禁止されていることが非常に多いので、あったところであまり意味をなさないのです。
6キーや21キーロールオーバーと言った、キーロールオーバーのできるキーは基本限られています。
全キーロールオーバーとなれば結構な高級キーボードになることが多いです。
また、ゲーミングキーボードと言えばフルカラーREDバックライトです。LEDのOFFはもちろん、キー単位での配色、点滅やウエーブと言ったコントロールが可能です。
また、面白いのはメカニカルキーボードであることです。
ノートPCは普通、パンタグラフ式やメンブレン式が一般的でゲーミングノートPCとて例外ではありません。
しかし、ゲーミングキーボードはメカニカル式が一般的です。
では、同時購入できるキーボードで価格比較してみましょう。
・Logicool Wireless Keyboard K275(一般向け / メンブレン / バックライト無 /キーロールオーバー無し)
+2,300円
・Logicool PRODIGY RGB Keyboard G213(ゲーミング / メンブレン / フルカラーバックライト / 10キーロールオーバー)
+7,400円
・Logicool PRO テンキーレス Keyboard G-PKB-001(ゲーミング / メカニカル / フルカラーバックライト / 26キーロールオーバー)
+14,600円
機能的にはG-PKB-001の上を行っていますので、この価格比較でいいわけではないのですが、単体製品化された場合はG-PKB-001より安くはないです。
一般的なキーボードで差額12,000円、よくあるゲーミングノートPCのキーボードはG213と同等なのでその差額7,200円となります。
デスクトップとの比較では15,000円相当の価値を内包します。
【理由4】ゴールドやプラチナモデルでもなく「シルバーモデル」であること
ちょっとしたコツを教えます。
ぶっちゃけ何も考えずに買いたい人は「ゴールドモデル」や「プラチナモデル」をそのまま買えばいいんです。
じゃあなぜ「シルバーモデル」を勧めるのかと言うと、カスタマイズで選択できるパーツの量が違うからです。カスタマイズしたい人はシルバーモデルの方が断然よいです。
少し具体的に言うと、SATA接続のM.2 SSDの項目がない、追加のHDD / SSD項目にSSDがない等、使用環境に対する柔軟性に乏しいのです。
そもそも、ノートPCにNVMe接続のM.2 SSDを乗せること自体、筆者は否定的です。
というのもM.2 SSDの排熱機構に関して一切言及がないので、性能を生かしきれるのか怪しいです。
ノートPC自体の排熱機構は貧弱なので。
なので、シルバーモデルの方が、広い対応範囲が取れるのでお勧めなのです。
CPUとグラフィックボードは一緒ですからね。
カスタマイズアドバイス|メモリーとSSDを強化
メインPCとする場合、そのままではメモリーとSSD / HDDの容量が足りなくなります。
ゲーミングのみで、ロード時間を気にする場合(おすすめカスタマイズA)は
- メモリー:16GB DDR4-2400(PC4-19200 8GB x 2)+11,800円
- SSD:500GB SATA接続 +15,800円 ※M.2 SSDを容量アップするのではなく、SSDを追加する。
- 本カスタマイズ時参考価格257,400円(税抜)
ただ、カスタマイズの追加SSDは非常に高いので、自分で作業できて保証や修理を捨てる覚悟があれば、自分でSSDを買ってきて追加した方が安上がりです。
生配信を考えている人で、ロード時間を気にする場合(おすすめカスタマイズB)は
- メモリー:32GB DDR4-2400(PC4-19200 16GB x 2)+29,800円
- SSD:500GB SATA接続 +15,800円 ※M.2 SSDを容量アップするのではなく、SSDを追加する。
- 本カスタマイズ時参考価格255,400円(税抜)
動画配信を考えている場合(おすすめカスタマイズC)は
- メモリー:32GB DDR4-2400(PC4-19200 16GB x 2)+29,800円
- M.2 SSD:512GB SATA接続 +6,800円
- HDD:1TB 5400rpm +8,800円
- 本カスタマイズ時参考価格255,200円(税抜)
撮影した動画の生ファイルが容量を食うので、極力HDDは動画ファイルのみ入れて置くよう運用します。
外付けHDDやSSDを利用するとそれでいいのですが、そういう訳にはいきません。
NVMe接続のカスタマイズは、ノートPCでは止めておきましょう。SSDの排熱機構に言及がないので性能を生かしきれないことが多くなる可能性が高いです。
そもそも、NVMe接続の方が早い分コストが悪く、その速さを体感できる場面は少ないので、素直にSATA接続のM.2 SSDで十分です。
サブ機の場合は、できればメモリーを16GBにしておきたいだけです。SSDやHDDは外付けを買えばそれで済みますから。
さて、同時購入ですが、デスクトップだとモニターとキーボードがいりますが、本機はゲーミングスペックを内蔵しているので、マウスだけで十分です。
欲しい人がヘッドセットを同時購入するくらいですが、本機はマイクが標準でついており、ヘッドセットよりカナル型イヤホンの方がよいです。
というのも、ヘッドホンよりも外部環境音の遮蔽率が高く、ヘッドホンより音漏れもせず、ドライバと耳の距離が近いので細かい音が聞き取りやすいです。
音質に関しては後から考えればいいです。
で、同時購入できるおすすめのマウスは
・G-Tuneオリジナル オプティカルゲーミングマウス
+950円
・Logicool G300Sr
+3,300円
G-Tuneオリジナルはゲーミングスペックがこの価格で買えていいのか、と思うぐらいやすいです。ただし、サイズがかなり小さいのでそこは覚悟しましょう。
おすすめカスタマイズと送料、マウスを合わせると以下のようになります。
▼カスタマイズ無し
- 209,800円 + 3,000円(送料)+ 950円(G-Tuneオリジナル)= 213,750円(税込230,850円)
- 209,800円 + 3,000円(送料)+ 3,300円(Logicool G300Sr)= 216,100円(税込233,388円)
▼おすすめカスタマイズA
- 237,400円 + 3,000円(送料)+ 950円(G-Tuneオリジナル)= 241,350円(税込260,658円)
- 237,400円 + 3,000円(送料)+ 3,300円(Logicool G300Sr)= 243,700円(税込263,196円)
▼おすすめカスタマイズB
- 255,400円 + 3,000円(送料)+ 950円(G-Tuneオリジナル)= 259,350円(税込280,098円)
- 255,400円 + 3,000円(送料)+ 3,300円(Logicool G300Sr)= 261,700円(税込282,636円)
▼おすすめカスタマイズC
- 255,200円 + 3,000円(送料)+ 950円(G-Tuneオリジナル)= 259,150円(税込279,889円)
- 255,200円 + 3,000円(送料)+ 3,300円(Logicool G300Sr)= 261,500円(税込282,420円)
類似スペックを比較してみよう
まずは表を見てください。
一番左が今回紹介したもので、それに対して、オレンジが勝っている部分、緑が劣っている部分です。
完成形は日本HPですが、その分カスタマイズ非対応なのが痛手で、グラフィックに対してCPUの貧弱さが気になります。CPUの貧弱さはツクモも同じです。
CPUはi5-9600K以下i5-9400以上の演算力です。
ノートPCモニターの高リフレッシュレート化は普通になりつつありますね。
メカニカルのキーボードを採用しているのはドスパラも同じですが他は詳細がありません。
キーロールオーバーやアンチゴーストも同じで、明記しているのも日本HPとマウスコンピューターぐらいで他は分かりませんでした。
ツクモとドスパラが15.6型では小さめの部類ですが、モニターサイズと本体サイズの比で勝るゲーミングノートPCはありませんでした。
15、17型のFHDともなると相当高精細で、4Kになると最適化なしでは文字がつぶれて見えない危険性があり、モニターサイズ的に4Kは活かしきれない可能性があります。
モニターのグレードは日本HPの方が高いものの、グラフィックも相まって価格がちょっと高めなのが気になります。
あれこれカスタマイズしたくない場合は、日本HPの方がいいかもしれません。
まとめ
本サイトイチオシのゲーミングノートPCは、
『G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i7930 シルバーモデル』です。
最近のノートPCはほんとにバカにできないスペックを持ち始めました。ひと昔前までは考えられなかったスペックになっています。
というのもノートPCの最大のネックはモニターの応答速度とリフレッシュレート、キーボードです。
中のパーツのスペックは多少代用が効き、デスクトップのミドルスペックといい勝負ができていました。
しかし、本格のゲーミングPCとした場合、どうしてもデスクトップと同じだけモニターとキーボードにお金をかける必要があったからです。
筆者ですら「もうこれでよくね?」と思っています。本機の外観デザインもゲーミング然としたものではなく、シンプルでビジネス目的ならシックでかっこいいですから。