「ハイスペックゲーミングPCが欲しいけどどれがいいか分からない」
今回はこんな疑問にお答えすべく、本サイトイチオシモデルを詳しく解説していきます。
ハイスペックゲーミングPCのおすすめは『サイコム G-Master Hydro X299Ⅱ』です。
なお、こちらはカスタマイズ前提になるので注意してください。
では詳しく見ていきましょう。
『サイコム G-Master Hydro X299Ⅱ』をおすすめする3つの理由
ハイスペックのおすすめモデル『サイコム G-Master Hydro X299Ⅱ』
G-Master Hydro-X299II|ゲーミングPC|BTOパソコン|BTO パソコン(PC)の【@Sycom】(サイコム)
スペック
- OS:Windows 10 Home 64bit
- プロセッサ:Intel® Core™ i9-9980XE
- CPUクーラー:サイコムオリジナル水冷クーラー
- チップセット:Intel® X299 チップセット(ASRock製 X299 Extreme4)
- メモリー:32GB DDR4-2666(PC4-21300 8GB x 4)
- グラフィック:Nvidia® GeForce™ RTX 2080 Ti 11GB(サイコムオリジナル水冷クーラー)
- サウンド:Creative Sound Blaster Z
- 光学ドライブ:DVDスーパーマルチ(ASUS DRW-24D5MT 書き込みソフト付き)
- SSD:512GB NVMe接続(ADATA XPG SX8200 Pro)
- 電源:1000W(Corsair RM1000x)
- 水冷クーラー詳細:CPU:Asetek 650LS(水冷ユニット)+ Enermax UCTB12P(FAN)
- グラフィック:Asetek 740GN(水冷ユニット)+ Enermax UCTB12P(FAN)
基本構成価格615,444円(税抜き)
※サイコムが税込表記の為、計算してから出しています。
【理由1】CPUとグラフィックの冷却力と静音力
CPUクーラーが水冷になっているゲーミングPCは結構ありますが、グラフィックを水冷化しているゲーミングPCはまずありません。
グラフィッククーラーを水冷化する場合は、現状自作するしかないです。
一応アメリカのAmazonであれば簡易水冷のグラフィックボードがあるので、個人輸入することができます。
また株式会社アスク(PCパーツやAO機器の販売代理店)にいくつか取り扱いがあるので、そちらで買うという選択肢があります。
BTOショップの取り扱いはArkで確認できたほかになく、パーツショップでの取り扱いもあまり見られませんでした。
相当な価格がしているのにサイコムである理由は、サイコムはBTOショップの中でいち早くグラフィックボードの水冷化を売りしていたことによる技術蓄積です。
静音ケースに水冷クーラーを提案しているものサイコムだけで、ケース内エアフローに関しての自信がうかがえます。
水冷クーラーの利点は、温度を低く抑えることが何も利点であるわけではありません。
温度を低く抑えることができるという事は、ファンの回転数を、それこそ2000回転もぶん回すようなことをしなくていいことです。
これにより、ファンノイズよる騒音を抑えることができるという事です。
さらに、空冷クーラーが抱える重量的問題を改善できます。
ヒートシンク(フィン)にファンを付けたのが空冷クーラーですが、ヒートシンクは軽量と言われるアルミ製でも相当な重量があり、冷却力が高いほど大型化し重量が増します。
この場合、大型化が問題なのではなく、大型化によって支点と重心が遠くなることに問題があります。重心が視点から遠いと重量以上の負荷が生じます。
トップフロータイプでは重量のみの問題になります。
そのしわ寄せはマザーボードに行きます。
多くのPCは設置面に対してマザーボードは垂直になっており、マザーボードは4つの点で空冷クーラーを支えることになります。
マザーボードはケースに対して10点ほどで固定しますが、それでも重量によるたわみが発生します。
このたわみによって、基盤の回路に用いられる銅箔の剥離等が起こり、接触不良が原因になる様々な不具合を発生させます。
ハイスペックに使うパーツは総じてすさまじい発熱量を持っているので、当然のように空冷クーラーは大型化します。
さらに、それはグラフィックボードも例外でなく、各BTOPCでも、グラフィックボードの重量を支える為に支柱用意するのがデフォルトになりつつあります。本機もデフォルトです。
水冷の場合はこの重量問題は解消します。
水冷クーラーの中のクーラント液は、多くがラジエーター側にあり、比重も金属より軽くCPU純正クーラーより小さいものがCPUに乗っかります。
ラジエーターはケースに固定するので、重量が問題になることはほぼありません。
【理由2】エアフローが乱れてもケース内温度は低く保たれる
前面吸気後方天井排気、というのが本機の基本エアフローです。
前面には2機の吸気ファン、ラジエーターは後方と天井に設置され、別に排気用の天井ファンが設置されています。
ラジエーター空気の流れを阻害し、ファンが持つそもそもの風量を下げてしまいます。つまり、排気能力が落ちてしまいます。
つまり、ケース内温度が下がりにくくなる原因になります。どんなに吸気しようと空気が入れ替わりにくいからです。
また、吸気が過剰になれば、隙間から抜けていきますが、場合によってはこれが騒音を引き起こします。
強い風が吹くとビュービューと音が鳴り、時折笛を吹いたような高い音がしますよね?それがケースで起こってしまう可能性があります。
排気用に別のファンが用意されることにより。ケース内に空気が滞留しにくく、ケース内温度を低く保てる工夫がなされています。
ケース内温度が高いとせっかくの水冷も意味がないですからね。
【理由3】自由度の高いケースデザインの採用
ケースはFractal Design DEFINE R6 Black TGがデフォルトになっています。
ガラスパネルのついていないバージョンも選択可能です。
四の五の言ってもしょうがないので、まずは公式の動画をご覧ください。
本機のケースは360の大型ラジエーターと240の中型ラジエーターを同時に取り付けることができます。
360の大型ラジエーターをつける時点で5.25インチベイは使えなくなるのですが、光学ドライブは外付け(USB接続)で代用可能です。
大型、中型を同時取り付けした場合2.5 / 3.5インチコンボシャドウベイは取り外しとなり、3.5インチHDDの取り付けは6から2に減ります。
減ったところでそこまでつける必要があるのかどうか怪しいのですがね。
また、グラフィックボードを縦置きすることも可能で、これによってマザーボードにかかる負荷の軽減をすることもできます。
これらは本機をベースに自作改良を加えることでできるようになることですが、ケースが持つそもそも能力が非常に高いです。
また、電源が隔離され、裏配線可能なデザインです。
Fractal DesignはPCケースの有名老舗メーカーですので、豊富な技術の賜物といえるケースでもあります。
カスタマイズアドバイス
今回の場合、あえてHDDを追加しませんでした。
今時、HDDにOSを入れるゲーミングPCは時代遅れです。そもそも、OSが軽快に動かないとゲームどころの話ではないからです。
今までのパソコンの最大のボトルネックはHDDでした。
HDDの読み書き速度はシーケンシャルリードで100~150MB/s
SATA接続のSSDはシーケンシャルリードで500 MB/s
NVMe接続のSSDはシーケンシャルリードで1500~3000MB/s
一般的な使い方では3GBの単一ファイル読み込みはそうそう起こりません。しかし、100~300MBの読み込みは頻繁に起こります。
ゲーミングでは、筆者の体験になりますが、小さいもので1KB、大きいもので14GBのファイルを読み込んでいます。大小さまざまなファイルの読み込みが行われます。
そこにOSの読み込みも入るとHDDでは動作が重くなるのは容易に想像できます。
だからと言って、NVMe接続のSSDがいいかと言えばそうでもありません。細かいファイルの読み込みでは、SSDと大差がないという結果がありますからね。
今回の場合、ADATA XPG SX8200 Proのコスパがよいので、あえてSSDにするようなことはしていません。
では、HDDの使いどころはどこにあるのかと言うと、動画配信をする人は追加しないといけないことにあります。
動画の読み込みはファイルサイズが大きいのでSSDに任せたいところですが、バイト毎単価はHDDが圧倒的によく、SSDより大容量です。
動画の生データだけを上げてもみてはもらえないので多少編集する必要があります。編集する中で、3時間の動画ファイルが5分ほどになるのも日常茶飯事です。
10分のゲーム動画を作るのに6時間分必要となると、ファイルサイズは想像もつかないほど巨大になります。ネット上(Youtubeやニコニコ動画)にアップロードした動画ファイルのバックアップも保存しておくのなら、相当な容量が必要です。
なので、読み込み速度を重視すると洒落にならない価格になってしまいます。両立しようとしても同じように価格が吊り上がってしまうのでHDD一択という風になるのです。
HDDは2TB以下ではTOSHIBA、3TB以上ではSeagateがコスパがよいです。
動画配信をしない人でも、OSの読み込みや書き込みは常に起こってしまうので、別にゲーム専用のSSDを追加することをお勧めします。
ロード時間が早いに越したことはないのですが、OS分や普段使い分も含めると多くは詰め込めませんからね。
おすすめは、
Crucial CT480BX500SSD1 480GB +8,500円(本体価格 税込673,180円)
で、これ以上は必要ないです。足りなくなった時に自分で追加する方が安上がりです。
これに3TBのHDDを追加する場合、
Seagate ST3000DM007 +9,320円(本体価格 税込682,500円)
同時購入ですが、PCにここまでこだわるのなら、サイコム以外から買ってくる方がよいです。
いいものがなかった、というのもありますが、実際に見て触れる部分なので、PCショップ等でデモを見て触って決めた方が後腐れはないです。
因みに、メモリーですが、これ以上はよっぽど特殊な使い方をしない限り必要ないです。
類似スペックを比較してみよう
まずは表を見てください。
一番左が今回紹介したものです。それに対して劣っているものが緑、勝っているものがオレンジです。
まず、メモリーに関してなのですが、DualChとQuadChでは性能に違いが出てきます。
SingleChではメモリーがもつ転送速度理論値以上の速度は出ません。DualChでは一度で2つにアクセス可能なので転送速度理論値は倍になります。QuadChは1度で4つにアクセス可能なので転送速度理論値はさらに倍になります。
処理速度が上がるのでフレームレートにも多少影響します、容量が同じならQuadChの方がよいのです。
全体で言えば、グラフィックボードの水冷化ができてないです。性能相応の発熱もあるので重負荷になるようなら水冷の方が長持ちします。
また、サウンドカードが追加できないのも痛いです。生配信や動画配信しないにしても、ゲーム内でボイスチャットができる現状、利用しようとするとマザーボードのHDオーディオではノイズ等の問題がのしかかることになります。
ドスパラの水冷不可は本当に話にならないです。i9-9980XEはTDPが非常に高く、相応の発熱があります。当然CPUクーラーは大型化するので、かなりのデメリットを背負っています。
ツクモとマウスコンピューターはハイスペックと言うにはCPUが貧弱です。性能的にはi9-9980XEの75%にとどまります。
日本HPに関してはカスタマイズできない上に、2世代前のCPUなので、これもコスパが悪いです。
やはりグラフィックボードも水冷化されているという点は非常に評価が高いです。また、使用するパーツが明確になっているのも安心です。
まとめ
本サイトイチオシのハイスペックゲーミングPCは、
『サイコム G-Master Hydro X299Ⅱ』です。
G-Master Hydro-X299II|ゲーミングPC|BTOパソコン|BTO パソコン(PC)の【@Sycom】(サイコム)
文字通りのハイスペックゲーミングPCです。
Youtuberと言ったクリエイターを目指す人や、プロストリーマーを目指す人は先行投資として買ってみると、きっと相棒としてさまざまに活躍してくれることでしょう。
そうでなくとも、ゲーム側に問題がない限り、かなり快適にゲームをすることができます。
電源の入れ替えを行えば、10年先でもスペックに困るようなことはないでしょう。