「ゲームに最適な光回線ってどこ?」
今回はこんな疑問に答えて行こうと思います。
ゲーマーにおすすめの光回線は『NURO光』です。当サイトでもイチ押しの「光回線」です。
やはり『NURO光』の強みは独自の回線網と設備ですね。NTT系列やau系列とは全く異なる光回線なので速いです。理論上はダウンロード時間が半分以下になりますからね。2019年8月現在おすすめの光回線です。
その他にも、筆者厳選の光回線を2つ説明しつつ、計3選をランキング形式で紹介します。
あくまでも「ゲーミング目的」を想定しているので、光回線の利便性や付加価値は二の次で紹介していることはあらかじめ断っておきます。月額料金が安いとか高いとかって話はあえてしていません。
ゲーマーに向けた光回線ランキングということで読み進めてください。
ちなみに記事の後半では、光回線の選び方と「速度もPing値も遅くなる現象」についての解説もしています。気になる方はそちらも読んでみてくださいね。
オンラインゲーム・ネトゲに最適な光回線ランキングベスト3
【第1位】NURO光
基本情報
- 最大通信速度:2Gbps、6Gbps、10Gbps
- 提供エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・茨木・栃木・群馬・愛知・静岡・岐阜・三重・大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・福岡・佐賀
- 注意点:6Gbpsと10Gbpsは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、奈良県、愛知県、静岡県、福岡県の一部エリアのみです
かんたん解説
ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する「国内最速」と言っても過言ではない光回線です。
他のサイトでもみんな「NURO光」をおススメしていますが、ガチです。当然、ゲーマーにもっともおすすめしたい光回線です。
光回線は最大で1Gbpsがスタンダードとなっていますが、NURO光だとこれが2倍、6倍、10倍の速度で提供されることになります。
もの凄い速さです!!!
速度が2倍、6倍、10倍になるということは単純に、ファイルのダウンロードにかかる時間が理論上、半分以下になることを意味します。まあ厳密には状況によって実測値は異なるので、常に爆速というわけにはいきませんが、少しでも改善はあるという意味では間違いないです。※この辺りの厳密なところは後ほど詳しく説明します。
NURO光はドコモ光やソフトバンク光と違って、独自の通信網と設備を持っているので提供するサービスも独自のものです。だからこれだけ速いんですね。
そして、NURO光のサービス提供はフレッツ光と比べて後発となります。実はこの独自性と後発性が、NURO光の大きなアドバンテージとなっているんです。
というのも、ドコモ光やソフトバンク光はフレッツ光です。すなわち、NTTが持つ光回線を間借りしている状態なので、利用者数を割り出す場合は、どうしても合計値になってしまうのです。
そう考えると、どう考えてもNURO光の利用者数は少ないですよね。だって独自回線なわけですから。
NURO光の利用者数が少ないという事は、実測の通信速度はより「最大理論値」に近い値を叩き出すということを意味します。
筆者の知人の中で目玉が飛び出そうな通信速度を可能にしている人と言うのは、例外なくNURO光です。「ああ、やっぱりね」という感じです。だいたいNURO光を使ってます。
ちなみに、Ping値への影響は速度が改善してもほとんどありません。
『多少なりでも影響があるのでは?』と思われるかもしれませんが、通信の為に経由する機械の精度がよくなっただけの話で、光の到達時間と言うは結局のところ変化しないからです。
確かに機械の精度分の影響はありますが、それが及ぼす影響は悪くなる可能性もあり、むしろPing値に対する影響はもっと他の要因が大きいです。Ping値に関しては後ほど説明するので詳しくはそちらを読んでください。
ただ、先にも言ったとおり、NURO光の利用者数は絶対的に少ないです。そもそも「利用できるエリア」自体が限定的ですからね。
なので、フレッツ光やADSL、VDSLからNURO光へ乗り換えた場合、ダウンロード速度が大きく改善する可能性があります。
もしNURO光が使えるエリアに住んでいて、爆速のダウンロード速度を体感したい人はすぐにNURO光に申し込むことをおすすめします。
【第2位】auひかり
基本情報
- 最大通信速度:1Gbps、5Gbps、10Gbps
- 提供エリア:全国(ただし5Gbps、10Gbpsは東京、神奈川、埼玉、千葉の一部エリア)
かんたん解説
KDDI株式会社が提供する光回線です。携帯電話キャリアのauで有名な会社ですね。詳しく説明する必要は無いでしょう。
5Gbps、10Gbpsの高速契約はかなり狭いエリアに限定されますが、1Gbpsは全国を提供エリアと謳うだけありかなり広大なエリアをカバーしています。
また、auひかり自体もNURO光に比べると先発でありますが、それでも独自回線を引き始めた時期は後発に当たります。
auひかりの利用者について、それなりの利用者はいるものの、後述するフレッツ光ほどでもなく、かといってNURO光ほど少なくはないです。
フレッツ光未満、NURO光以上といったところでしょうか。
NURO光の提供エリアはかなり限定されているので、NURO光が使えない地域ではauひかりもよいでしょう。ベストではないですが、ベターです。
一応、auひかりにも高速プランが存在し(提供エリアは狭いけど)、au端末と一緒に月々の支払いをまとめると、安くかつ利便性も高まるのでおすすめです。
auひかりの利便性にメリットを感じるのであればNURO光よりも良いかもしれませんね。それがNURO光があるのに、あえてauひかりを選ぶ場合の分かれ道となります。
【第3位】フレッツ光
フレッツ光西日本
フレッツ光東日本
基本情報
- 最大通信速度:100Mbps、1Gbps
- 提供エリア:全国
かんたん解説
通信最大手のNTTが提供する光回線です。
提供エリアの広大さであればどこにも負けないのがフレッツ光です。
地方の通信会社と競合している場合もありますが、それはエリアの広さゆえに仕方のないことです。
また、その広さゆえに、コラボレーション(間借り)している通信会社も多いです。ドコモ光やソフトバンク光、BBIQといったところが有名どころですね。最近BBIQは独自回線を持ち始めています。
コラボレーションで利用者が膨らみ続けるのですが、コラボレーションによって請求をまとめることができる、より付加価値の高いサービスを受けることができるという利点があります。
これを読んでいるすべての人が契約可能である確率の高さから第3位としました。
どこよりも早く光回線を全国に広げたことから、個人利用者の数もさることながら、企業利用もかなり多いです。その分、時間帯によって速度落ちを抱えているものの、その反面ノウハウから安定性は非常によいです。
もし、不安定な場合はすぐに調べてもらえますし、プロバイダのサーバーの方が怪しいぐらいにはしっかりしています。
ただし、他社と競合している場所である場合、フレッツ光からの乗り換えというのは必ず起こるので、契約している場合は現状そのままの方がよかったりします。
新規契約には向かないでしょう。
気を付けたいのは100Mbpsプランです。このプランには、利用量(通信量)に応じて料金が決まる方式なのですが、ゲーミング目的で使っていると軽々と規定の通信量を超えます。
最近のオンラインゲームは初回ダウンロードに10GBを軽く超えるような量を要求してきます。アップデートでも同じように10GBを超えるようなこともあります。
多くのゲームをやるような人にフレッツ光はまったく向きません。というか、大容量通信が起きた場合に待たされるようなことを考えると、わざわざ、100Mbpsのプランを契約する利点はないです。
基本的に実測値は最大理論値の70~30%、混雑時は10%を下回る場合もある中で、契約時点で速度を落とす利点はどこにもないですからね。
光回線の選び方
光回線の選び方って結構難しいんですよね。一応、上のようにランキング出しましたけど、やっぱり身近なところから地道に調べるのが一番です。
大前提は、自分の住んでいる地域に対応する光回線が何なのか知るところから始めることです。
広大なエリアをカバーするフレッツ光ですら、100%ではないです。まぁ利用者数が見込めない田舎まで引くほど、どの企業も体力がないのは当然ですからね。企業は慈善団体ではないので仕方のないことです。
光回線は地方電力会社や通信系企業が提供している場合もあります。この時重要なのは、その光回線は大手企業の間借りでないかどうかです。
先に名前を上げた、ドコモ光やソフトバンク光に代表される光コラボレーションが「間借り」にあたるのですが、フレッツ光の回線を経由した契約が行われます。
この二つの利便性は、キャリアの請求にまとめることができる点です。が、この請求をまとめることができる利便性はあくまでも一般的には便利であるだけです。
ゲーミングという側面から見ると、実は特に価値はありません。それでもまとめられたら楽だよね、と言う程度です。
ゲーミングにおいて重要なのは、回線の安定性と通信速度、そしてPing値です。間借り系の光回線契約は、元を正せば多くが「フレッツ光」か「auひかり」の1Gbps回線であり、非常に利用者の多い回線です。
使ってる人が多い光回線を使うと、当然遅いです。コンビニでもスーパーでも、長蛇の列ができているレジに並びませんよね? 空いている列に並びますよね? 光回線も同じです。できるだけ使っている人が少ない回線を選ぶのがベストなのです。
光回線は例にもれずベストエフォート式の通信形式を取っており、利用者すべてに平等な性能を提供するものです。
最大1Gbpsを10人に平等な性能として提供する場合は、通信速度が100Mbpsになると分かります。100人に分けた場合の通信速度が10Mbpsになると分かります。むろんこれは単純計算の話であって、厳密なことを言えば値は全く違います。
通信の先々も利用者によって異なり、送信に対する応答時間はまちまちで、それにかかる時間もまちまちとなります。利用者が増えれば増えるほどそれらを捌くために不安定になり、応答時間に待ちが生じ、結果Ping値も悪くなっていきます。
とにかく間借り系の光回線と言うのは、元を正せば多くがフレッツ光かauひかりの1Gbps回線であり、非常に利用者の多い回線ですので、本気で勝つ気があるのならこの辺りはしっかりと見極めたい部分ですね。
利用者が多い順に並べると『フレッツ光>auひかり>NURO光』となります。
先発となったフレッツ光は企業契約も多いです。これがなかなか厄介で、企業が多く回線を占有してしまっている場合もあります。自宅の近くに、よく残業をするような大企業がある場合、フレッツ光は特に覚悟が必要な場合もあります。オフィス街、都会の中心部でフレッツ光系は怖いですね。
では間借り系の光回線契約でない場合はどうかと言うと、契約者は確かに少ないので最高ですが、そういう回線、地域はほとんど地方の、それもごく一部の地域に限った話です。運よくそこに住んでいればそれを契約するのはありですが、運が良かっただけですね。
運よく契約できれば恐らく契約者は少ないので、より理論値に近い性能で快適にゲームをすることができます。しかし、問題は設備にあります。最新のものならいざ知らず、古いものだと安定性がない場合があります。この場合は大手プロバイダと契約ができるのかどうかで判断するとよいです。
大手プロバイダはその体力をもってして互換性の高い最新設備を持っていますが、契約ができないという事はそれにすら適合しない、あるいは相性などにより安定的な通信環境を提供できないと言っているのと同じです。
自信をもって最新設備、あるいは準最新だと答えることができる企業であるかどうかも重要です。ここは臆さずしっかり聞きましょう。口ごもるようでは、話にならないと分かるはずです。
契約には必ずクーリングオフという制度がついています。クーリングオフを念頭に入れつつお試しに使ってみて見極めてもよいでしょう。
ただし、例えば昼間に300Mbpsを超えるといった結果が出た場合、クーリングオフを使うことはできません。
これは、基本的に最大理論値、即ち1Gbpsを謳う回線の場合、時間帯によっては10%(100Mbps)を切ることも十分あり得ますし、どんなに高くても最大理論値の70~30%(700~300Mbps)しか出ないのも当然だからです。
かといって著しく性能が満たされない(1%以下等な)のはおかしいです。クーリングオフの対象となりえます。というか詐欺ですし。
あくまでも謳われている1Gbpsや10Gbpsは理論値です。はき違えないようにしましょう。
光回線なのに速度もPingも遅い理由
光回線なのに速度もPingも遅い、そんな話を聞いたことはありませんか?
これは通信方法に関わらず当然そうなる理由があります。
例えば、1人の先生と2人の生徒がいたとします。2人の生徒が同時に手を挙げて違う答えの質問をしたとします。この時先生の取れる行動は順をつけて質問に答えることしかできません。
そこに黒板やホワイトボードがあろうと、口頭であろうと、順に答えるしかないのです。
この時、先生はサーバーで、質問の言葉量と答えの言葉量はファイルサイズ、生徒はPCやスマホと直せばその通りとなります。
質問の言葉量(ファイルサイズ)が多ければ(大きければ)それだけの時間をかけて聞く必要が出てきます。
答えの言葉量(ファイルサイズ)が多ければ(大きければ)それだけの時間をかけて聞かせる必要が出てきます。
どれだけ早口で話せて、どれだけ早口でも聞き取ることができるか、というのが通信速度になります。
同時に質問があったとして、聖徳太子でもない限り、少し差をつけるか、区切りをつけて交互に話す等しなければ聞き取ることができません。これは答えの場合も同じです。
この時、生徒一人から見た、質問にかかる時間と答えを聞く時間は長くなると分かります。
この状況で生徒が増えれば、余計時間がかかります。利用者が増える時間帯に通信速度が落ちてしまう理由はここにあります。
これはPing値にも密接に関係します。Ping値は即ち、応答速度ですので、質問してから答えが返ってくるまでの時間です。
生徒の誰かが質問している間は、その他の生徒は質問ができません。黒板やホワイトボードがあろうと、口頭であろうと、順に答えるしかないのですから、生徒の誰かに答えを言っている間も、その他の生徒は待つしかありません。
質問をして答えが返ってくるまでの時間は、生徒が増えれば増えるほど待つ必要があります。利用者が増える時間帯にPing値が悪くなるのはこういう事なのです。
また、先生が早口で喋れず、耳が悪い人なら、質問する時間も答えを聞く時間も長くなります。つまり、速度もPing値も悪くなるわけです。
要するに接続先サーバーの回線が悪ければそれに引っ張られてしまう訳です。
さらに、先生と生徒の距離が遠いと同様に、質問する時間も答えを聞く時間も長くなります。
Ping値は単純に時間を示しているだけなので、サーバーが遠ければPing値は悪くなるのです。
光自体は相当な速度で進みますのでこれ自体はあまり問題になりません。しかし、無限に光ファイバーケーブルは伸ばせないので間に交換機を挟むことになり、これがPing値に影響します。ちなみに、光回線の場合は距離が通信速度に及ぼす影響はありません。
光回線なら速度も早くてPing値もいいと言うのはかなりの幻想で、下手すると利用者が激減しているADSLの方がよかったりします。
利用者がどれくらいいるのか、結局ここに尽きるので気を付けたい部分です。
まとめ
ゲーミングにおける最適な光回線は
イチオシが『NURO光』
時点で『auひかり』
最後が『フレッツ光』です。
光回線における月々の価格と言うのは、コラボレーションを除いて結局は似たり寄ったりです。だから今回は価格について論じませんでした。
また、コラボレーションには付加価値があるのですが、それを享受する想定の人や状況が多すぎてランキングにできないのが正直なところです。
それに、結局フレッツ光等の別の会社の回線を使うのですから、ここのスペックがゲーミングにおいては大事なので、コラボレーションといった間借り系を紹介する価値は全くないのです。
光回線のポイントは利用者数と間借り系です。ぜひこの機会に調べてみてください。