【最終更新日:2020/4/29】
こんにちは。ゲームオタクのノリカズです。
ゲーミングPCが欲しいけど、こんな不安はありませんかね……?
「ゲーミングPCは大きくて本体を置く場所に困るんじゃない?」
「ゲーミングノートPCのデメリットって何?」
「大きなテレビにつなげたいけど、テレビ廻りのスペースが狭い」
そこで今回はみなさんの「ゲーミングPC」に関する不安を解決すべく、おすすめの小型ゲーミングPCを紹介します。
ひと口に小型ゲーミングPCと言っても結構な種類がありますので、筆者が厳選した5つの小型ゲーミングPCをランキング形式で紹介します。
ズバリ筆者のイチオシは『G-GEAR alpha GS5J-B180/ZT』です。
GS5J-B180/ZT – BTOパソコン eX.computer
ゲーミングが目的ならこれで十分ですね。スペック的にもミドルクラスなので不足は無いです。
必要に応じてメモリーを増設したり、USBハブを増設すればさらに長く使えると思います。
詳細については本文をご覧ください。
加えて「小型ゲーミングPC」の概要についても解説してみたので、気になる人はそちらも読んでくださいね。
GS5J-B180/ZT – BTOパソコン eX.computer
【2020年2月版】小型ゲーミングPCおすすめ5選/ちっちゃくても高性能な『G-GEAR alpha GS5J-B180/ZT』がおすすめ
【第1位】TUKUMO eX.Computer G-GEAR alpha GS5J-B180/ZT
GS5J-B180/ZT – BTOパソコン eX.computer
スペック
- OS:Windows 10 Home 64bit
- プロセッサー:Intel® Core™ i5-8400
- チップセット:Intel® Z370 Express
- メモリー:DDR4-2666 S.O.DIMM (PC4-21300) 8GB(8GB×1)
- SSD:250GB
- グラフィック:GeForce GTX 1060 6GB
価格:139,800円(税別|2020/4/29現在)
かんたん解説
デスクトップの性能はそのままに、500mlのペットボトル3本×2列(計6本)ほどの大きさしかないゲーミングPCです。
小型ゲーミングPCの名に相応しいモデルですね。
紹介したモデルi5-8400ですが、下にはi3-8100モデル、上にはi7-8700モデルが存在します。グラフィック性能は同じですね。
BluetoothやWi-Fi機能はカスタマイズで追加可能です。
なのでリビングで大きなテレビにつなぎ、Bluetoothキーボード、マウス、ゲームパッドで、PS4やSwitchと同じ感覚でプレイしたい場合は上のカスタマイズしておきましょう。
元はASRockのベアボーンキットだったので、本機はツクモ用にカスタマイズされています。
※ベアボーンキットとは、小型PCを自作する際に利用するキットの事です。
※なお元となるDeskMini GTX/RX (Z370)は日本で売られていません。
ゲーミングに限らず普段使いのPCとして本格的に使っていくつもりなら、上位モデルにしてメモリーを大容量にカスタマイズしておくと長く使えると思います。
そのままのスペックだと「ど真ん中」のミドルクラスで、特別良くもなければ、特別悪くもないといったところです。
結局ゲームタイトルにもよりますが、そこまでグラフィック品質を落とす必要もなくプレイできると思います。
最初からかなり詰め込んである設計なので、拡張性はあまり高くありません。
初期構成では2.5インチSSD/HDDポートが1つ、M.2 SSDポートが3つ空いていますが、自作経験がある人でも自分でやるとかなりつらい目にあいます。
なので、予めメモリーとSSDを大容量にして、必要な人は無線LAN機能追加と追加SSDもしくはHDDをカスタマイズしましょう。
USB3.0 Type Aポートがフロントに1、リアに4、USB2.0 Type Aポートサイドに2と多いようで少ないです。
ゲーミングだけが目的なら十分ですが、他に用途があると足りなくなる可能性があるので、その場合はUSBハブによる増設が必須になります。
【第2位】パソコン工房 iiyamaPC LEVEL∞シリーズ LEVEL-IN7N-i7-VHX
iiyama LEVEL-IN7N-i7-VHX [Windows 10 Home] | パソコン工房【公式通販】
スペック
- OS:Windows 10 Home 64bit
- プロセッサー:Intel® Core™ i7-8705G
- チップセット:Intel® Z370 Express
- メモリー:DDR4-2400 S.O.DIMM (PC4-19200) 8GB(4GB×2)
- SSD:250GB M.2 NVMe
- 無線:IEEE802.11 ac/a/b/g/n対応 無線LAN + Bluetooth 4.2
- グラフィック:Radeon RX Vega M GL graphics
価格:129,980円(税別|2020/4/29現在)
かんたん解説
とにかくサイズが小さい!
「テレビ用の外付けBlu-rayレコーダーか何かですかね?」といわんばかりの超コンパクト設計なゲーミングPCです。
性能としては入門用という感じで、激狭スペースに困り果てている人や、トラブル時のセカンダリを望む人に最適です。
Bluetoothが標準搭載されているので、リビングで大きなテレビにつなぎ、Bluetoothキーボード、マウス、ゲームパッドで、PS4やSwitchと同じ感覚でプレイ可能です。
元はIntelのベアボーンキットで、完成品も存在し、本機はパソコン工房が独自に完成させて売っているものです。
※ベアボーンキットとは、小型PCを自作する際に利用するキットの事です。
グラフィックはGTX 1050と同等で、上位モデルのi7-8809G搭載モデルはGTX 1050 Tiと同等です。
オンボードグラフィックでは最強に位置します。
これを本格的に使っていくつもりなら、上位モデルにしておくと対応範囲が広くなります。
ゲームによってはグラフィック品質をある程度で妥協する必要があります。4Kプレイだとなおさら妥協する必要があります。
VRも動かないことはないのですが、かなり厳しいと言わざるを得ません。
ただし、本機のUSB3.1 Type CはThunderbolt™ 3に対応しているので外付けグラフィックボードを導入すると、グラフィック性能が改善されます。
CPUそのものの性能は決して低くないので、これによりVRはもちろんのこと、キレイなグラフィックでのゲームプレイが可能になります。
Thunderbolt™ 3対応のUSB3.1 Type Cを含め、リア6つ、フロント2つでUSBポートは全部で8つです。
あれこれつないでいると足りなくなる可能性は十分あるので、USBハブによる増設が必要になるかもしれないというは頭に入れて置きましょう。
メモリーとM.2 SSDの大容量化、必要に応じてM.2 SSDを追加する程度がカスタマイズのおすすめです。
メモリーはグラフィックと共有しているのでできれば大きめにしたいです。
【第3位】GPD Win2 256GBSSD 2019年バージョン
スペック
- OS : Windows 10 Home (64-bit)
- プロセッサー:Intel® Core™ m3-8100Y
- チップセット:Mobile Intel® HM370 Chipset
- メモリ:8GB DDR3 1866MHz
- SSD:256GB M.2 SSD (SATAⅢ)
- グラフィック:Intel® UHD Graphics 615
- ディスプレイ:6インチIPS HD 10点マルチタッチ対応 1280×720
- 無線:Wifi IEEE 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 4.2
- バッテリー:4900mAh×2
価格:87,800円(税別|2020/4/29現在)
かんたん解説
小型ゲーミングPCとしては外せない、以前にも紹介した3DSLLと同等サイズのゲーミングPCです。
本来であればゲーミングPCとは到底いえないスーパーロースペックなはずですが、ゲームをする上で必要なものが十二分に揃っていて、しかもハード的にグラフィックのハードルを下げているので、オンボードグラフィックでも十分楽しめます。
ノートPCによくあるタッチマウスパッドがない代わりに、ゲームパッドが標準装備されているのでそれがマウスの代わりになります。タッチパッドよりもマウスに近い操作が可能なんですね。
モニターの解像度はHD(1280 x 720)なのでFHD(1920 x 1080)以下でできないゲームはできません。
ただ、HD以下ではグラフィックにかかる負荷は相当軽いのです。ベンチマークスコアでは1.5~2倍ほどに膨れ上がるのもそれを証明しています。
無論グラフィック品質はあまり上げられませんが、ここまで小型だと等価交換というところです。小さいし、妥協しよう。
キレイなグラフィックで楽しむというより、レベリングやアイテム収集といった作業を空き時間、例えば寝る前にちょこっと進めるのに向いていますね。セカンダリとしてもやっぱりおすすめです。
コントローラーはXinput式で今なら特に気にすることなくゲームをすることができます。
ただ注意したいのは、D-PADとR1/L1です。
D-PADはゲーム側が対応しない限り、ハットスイッチ動作になります。
R1/L1はZ Axisに割り当てられているものの、単なるスイッチなのでスティックのようなアナログ感はありません。
またUSBポートは、Type Cポートが充電用になるので、USB3.0 Type A x 1しかありません。
マウスを接続するとそれで終わりになるので、本体のみ購入でメイン使用の場合はUSBハブが必要になるので注意しましょう。
紹介したURLはセット販売で、セットの中にUSBハブは入っていることもからも分かると思います。
それと大事なことなのですが吸排気口を塞ぐような真似は絶対にしないでください。
PCゲームが、まさかの携帯ゲーム感覚でやれる唯一のモデルです。※その分カスタマイズできないという難点がありますが……。
【第4位】ZOTAC ZBOX MAGNUS EK71070 Windows 10
ZOTAC ZBOX MAGNUS EK71070 Windows 10 Home (ZBOX-EK71070-J-W2B) ※新生活応援セール! 《送料無料》|TSUKUMO公式通販サイト
スペック
- OS : Windows 10 Home (64-bit)
- プロセッサー:Intel® Core™ i7-7700HQ
- チップセット:Intel® Chipset + Nvidia® Chipset
- メモリ:8GB DDR4
- M.2 SSD:120GB SATA 接続
- HDD:2TB(2.5インチ)
- グラフィック:Nvidia® GeForce™ GTX 1070
- 無線:Wifi IEEE 802.11b/g/n/ac Bluetooth 4.2
- 電源:330W AC Adapter
価格:264,693円(税別|2020/4/29現在)
かんたん解説
ZOTACのベアボーンキットです。
ZOTACと言えば、グラフィックボードのリファレンスカードで有名なPCパーツメーカーです。老舗ですね
そのZOTACが送り出す、ベアボーンキットの完成品です。
※ベアボーンキットとは、小型PCを自作する際に利用するキットの事です。
本機の大きさは、G-GEAR alpha GS5J-B180/ZTを横置きしたのとほぼ同じか少し大きい程度です。
G-GEAR alpha GS5J-B180/ZTに比べると、グラフィック性能が高い一方で価格が高い、そしてカスタマイズできないというデメリットがあるので第4位にしました。
ただ、後から2.5インチSSD/HDD交換、M.2 SSD交換、メモリー交換は非常に容易なので「流石はベアボーンキット」といったところです。
本体をひっくり返して足を外すと、2.5インチSSD/HDD、M.2 SSD、メモリーにアクセス可能になります。
2.5インチSSD/HDDポートは1つ、M.2 SSDポートは1つ、メモリーポートは2つで、メモリーはノートPC用になるので注意しましょう。
なので、やっぱり拡張性に乏しいと言わざるを得ませんね。基本はUSB接続による増設となります。
リアにUSB 3.0 Type A x 4、フロントにUSB 3.0 Type A x 1、USB 3.0 Type C x 1で、かなり少ないです。
USBサウンドカード(ヘッドセット)、キーボード、マウス、ゲームパッドのゲーミング基本セットでリアは使い切ってしまいます。
音響にこだわりがないのであればヘッドセット分は空きますが、かなりカツカツと言わざるを得ません。USBハブによる増設は必須と考えたほうがいいですね。
Amazonには在庫が無く、足元を見た業者がとんでもない価格で出品しています。素直にパーツショップで買うほうがいいです。
と言っても調べた限り、ツクモ以外の取り扱いは楽天市場でいくつかというところです。
完成品もベアボーンキットもいくつかのバージョンが存在します。
上位モデルは水冷クーラーにGTX 1080と小さなボディに恐ろしいスペックを秘めています。
【第5位】MSI Trident X Plus 9SE-093JP
スペック
- OS : Windows 10 Home (64-bit)
- プロセッサー:Intel® Core™ i9-9900K
- チップセット:Intel® Z390 Chipset
- メモリ:32GB DDR4-2666(PC4-21300 16GB x 2)
- M.2 SSD:512GB
- HDD:2TB(2.5インチ)
- グラフィック:Nvidia® GeForce™ RTX 2080 8GB
- 電源:650W
価格:384,078円(税別|2020/4/29現在)
かんたん解説
省スペース&スリムな小型ゲーミングPCです。
PCパーツメーカーの老舗、MSIが本気を出して作ったハイスペック品です。
ゲームに関してはこのスペックで困ることはまずないですね。レイトレーシングを有効にしない限りはほとんどのゲームでオーバースペックです。
高さと奥行が40cm近くあり、幅は15cm以下、縦置きしかできないものの、窒息しない(開放的な)場所であれば特に置き場所に困ることはないです。
2.5インチストレージが空いているので、容量が欲しいと思うなら拡張の余地はあります。
サウンドカード等の内蔵はできません。USB拡張が基本になるので、必要になればハブを使って増設をしましょう。
そのUSBポートは前に、
- USB2.0 Type A x 1
- USB3.1 Gen1 Type A x 1
- USB3.1 Gen1 Type C x 1
後ろに、
- USB2.0 Type A x 2
- USB3.1 Gen1 Type A x 2
- USB3.1 Gen2 Type A x 1
- USB3.1 Gen2 Type C x 1
となっています。
十分ですが、調子に乗ると足りなくなる数ですね。ちなみに筆者のミドルタワーは詳細までは言えませんが、USB2.0が3つ、USB3.0が10個で、全盛期は使い切っていました。
USBサウンドカード、USBヘッドセットを使う場合が特に注意です。
小型ゲーミングPCの特徴とデメリット
小型ゲーミングPCの特徴は、ノートPCと同じで、コンパクト故の性能限界の低さです。
理由は「大容量電源の小型化」と「発熱部品」です。
高性能であればある程に発熱し、電気を食います。相応の容量を確保しようとすると必然的に電源の部品は大きくなり、電源は大型になっていきます。
冷却機構も発熱に合わせて大型化します。
それを小型化する為にはどこかで妥協が必要になります。
つまり小さい分できることが限られてきます。あとからスペックを上げようと思ってもそれがなかなか難しいということです。
しかしながら、ミドルタワーやフルタワーはもちろんの事、ミニタワーやキューブ型のPCは置き場所に困ることが多々あります。総じてデカいという難点があるんですね。
ゲーミングノートPCとの最大の違い(GPDWIN2は除く、メリット)は、モニターを所持していた場合や、テレビにつなぐ人でもスペックが生かせ、モニターから離れてみることができる点です。
キーボードやマウスは、ゲーミング品でも無線式が存在しているのが大きいですね。
ノートPCと同じで発熱に注意してください。筐体が小さい分、発熱部品が近いので重負荷時に本体が熱くなります。
まとめ
小型ゲーミングPCのおすすめは、
第1位が『G-GEAR alpha GS5J-B180/ZT』
第2位が『LEVEL-IN7N-i7-VHX』
第3位が『GPD Win2 256GBSSD 2019年バージョン』
第4位が『ZBOX MAGNUS EK71070 Windows 10』
第5位が『MSI Trident X Plus 9SE-093JP』
これ以上のコンパクト化はもうしばらく無理でしょう。発熱部品はゲーミングPCのスペックを表す重要パーツで、高性能であればある程発熱します。
同じように、高性能であればある程に電気を使います。電源パーツの小型化もまだまだです。
しかし、傾向としては、高性能化しつつも省電力で発熱を抑えるようになっていますので、小型高性能ゲーミングPCはそのうち数を増やしていくでしょう。
とは言えやはり、今回紹介したものが現状の限界に最も近いです。
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