「おすすめのキャプチャボードが知りたい」
今回はこんな疑問に答えていきます。
ズバリ筆者のイチオシは『AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS』です。
すぐに配信環境が整うので便利です。録画と編集環境が簡単にセットできます。
さらに筆者厳選の2種を加えて、計3種をランキング形式で紹介します。
記事の最後ではキャプチャボードの概要と意外な使い方についても紹介します。
ゲーミングPCにおすすめなキャプチャボード3選
第1位 AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS
かんたん解説
4K HDRパススルー対応の、実際に実況者が使っているキャプチャボードです。
専用ソフト『RECental』とCyberLink製『PowerDirector 15 for AVerMedia』が付属し、すぐに配信、録画、編集環境が整います。
ただし、4K録画はできないです。その代わり4K HDRパススルー状態での1080p/60fpsでの録画は可能なので、4K大画面でゲームをしながらの撮影が可能です。
あと要注意なのは、PC側にUSB3.0もしくは3.1のポートがないと使用できない点です。注意しましょう。
4K録画がしたい場合は、『Live Gamer ULTRA GC553』の方を買ってください。
第2位 AVerMedia Live Gamer 4K GC573
かんたん解説
4K HDRパススルー対応の、内蔵型キャプチャボードです。
USBタイプは置き場所に困ることが多いのですが、これは内蔵型なのでその心配がありません。省スペースで便利です!
ただし、PCIe x 4 Gen2ポートに空きがないと使えませんので注意です。
こちらも専用ソフト『RECental』とCyberLink製『PowerDirector 15 for AVerMedia』が付属しているので、すぐに配信、録画、編集環境が整います。
最大1080p/240fps録画に対応するため、次世代ゲーム機への対応も可能で、スロー再生した際のカクツキが減り、検証にも役立ちます。
また、4K/60fpsの録画も可能です。4K録画をしなくていい場合は、『Live Gamer HD 2 GC570』の方を買いましょう。
第3位 I-O DATA GV-HDREC
かんたん解説
PCいらずのキャプチャボードです。
SDカードスロットがあるので、SDカードに直接録画データを保存することが可能です。これならPCがなくてもゲーム画面を録画することができます。
USBポートが付いていますが、PCとの接続ができないので生配信には使用できません。USBポートはUSBメモリーや外付けHDDで使用し、録画ファイルを保存するために使います。また、2TBまでしか読み込まないので注意しましょう。
多くのキャプチャボードはUSB3.0を要求してくるので、ポートに空きがない場合や、ポートがない場合でも使用できるのが強みです。
また、マイクミキサー機能、編集機能もついているのでほんとにPCいらずで動画編集が可能です。
ただ、字幕をつけたりするのはPCに取り込んでからになります。
PCゲームも録画可能なので、これを使う事で負荷分散ができ、録画すると重いPCやゲームでも動画配信が可能になります。
AV入力変換ケーブルが付いているので、昔のゲーム機の配信も可能です。
キャプチャボードの概要/そもそも何をするアイテムなの?
まずは「キャプチャボードとは何ぞや」という点です。
キャプチャーとは、元々捕まえる、捕獲するという意味があり、IT用語としては表示されている画面を画像として保存すること指します。なので、今回紹介したものは、動画として保存するのでビデオキャプチャーと言うのが正式名称になります。
では、なぜキャプチャボードが必要になるのかと言うと、PCにゲーム画面を動画として取り込む工程がないと、動画編集・配信や生配信ができないからです。
ただしこれは、動画編集・配信や生配信したいゲームがコンシューマ機でないとできないときに必要となります。PCゲームに関しては基本的に必要ないのですが、あった方がいい場合もあります。
動画編集・配信や生配信をしない人には無用の長物ですが、特にコンシューマ機のゲームを動画編集・配信や生配信する人にとっては必需品です。
さて、「どんなキャプチャボードを選べばいいのか」ですが、有名メーカーでパススルーがついていれば、後は解像度で選べばよし、が答えです。
エンコード方式がどんなものであろうと、取り込んだ映像は必ず遅延が発生します。映像信号を変換しなければ、表示できないからです。モニターやテレビはそれ専用に組まれているので遅延はほぼありませんが、PCはそうではないのです。
これ自体キャプチャボードが必要な理由でもありますが、遅延のある状態でゲームをする場合、その遅延に泣かされることになります。
特に、格闘ゲームやFPSゲームは1フレームという0.03秒(秒間30フレーム換算:30fps)以下を争う為、映像に遅延があると戦いにならないわけです。
パススルーはモニターをもう一つ準備する必要があるものの、この遅延を無くす機能です。快適にゲームを進めつつ、録画や配信をする為に必要な機能です。
解像度に関しては完全に好みの問題です。4Kゲーミングをそのまま取り込みたい場合は4K対応を選びましょう。そうでなければ、FHD対応で十分です。ただし、4Kで録画するとファイルサイズが巨大化するので気を付けましょう。
エンコード方式はハードウェア方式とソフトウェア方式があり、次のような特徴があります。
- ハードウェアエンコード:遅延・大、負荷・小
- ソフトウェアエンコード:遅延・小、負荷・大
このようになっていますが、主流はソフトウェアエンコードで、遅延はなくならないですし、パススルー機能を使えばどちらでも変わりはないです。
無論、貧弱なCPUのPCで配信を行う場合はハードウェアエンコードがいいものの、貧弱なCPUは配信だけでなく、動画の編集やゲーミングにおいて大きなデメリットなので、この際に強力なCPUのPCに買い替える方がよいです。
また、激しい動きのないゲームや、遅延を気にしなくてもよいシミュレーション系のゲームであればソフトウェアエンコードなら、追加でモニターを用意せずとも十分に楽しめます。なるべくCPUは強力な方がよいでしょう。
Intelであればi5以上、AMDであればRyzen5以上が目安です。PASSMARKスコアの目安は8,000以上です。快適にゲームと配信や録画が行えます。
キャプチャボードの意外な使い方
PCを2台用意するという高い敷居がありますが、今から紹介するやり方なら配信や録画におけるCPUへの負荷を抑えることができます。
ゲームをするPCは当然ゲーミングスペックが必要です。しかし、もう1台のPCは、先ほど述べたようにIntelであればi5以上、AMDであればRyzen5以上のCPUさえ入っていればノートPCでも何でもよいです。グラフィックボードも必要ありません。
ただし、その性質上60fpsに固定されてしまう可能性があるので注意しましょう。
ゲーミングPCは画面設定を拡張のデュアルディスプレイではなく、ミラーリング設定にしておきます。ミラーリングは2つのモニターに同じ画面を表示する設定です。
この状態でHDMIケーブルもしくはDPケーブルの片方をモニターにつなぎ、片方はHDMIケーブルにしてキャプチャボードにつなぎます。
そして、もう一台のPCにはUSBでキャプチャボードと接続します。
これにより、ゲーミングPCはゲームのみを処理し、もう一台で配信や録画を行って、負荷分散の形をとります。
こうすることで、高級なCPUでないとできなかった高負荷ゲームや高画質配信や録画を楽々と行うことができます。
メモリーもさほど積む必要もなくなります。実際問題、配信や録画を並行して行うには16GBだと少し足りないゲームが存在し、32GBでは安心ですが実は過剰なのです。
画質がよいほど、配信や録画はCPUに高い負荷を強いる為、こうした負荷分散は非常に有効で、ゲーム中のカクツキ(fpsの落ち込み)を防ぐことができます。
ゲームウインドウが有効状態のまま(キャラクターを動かしながら)、配信や録画の設定等を行えるようになる為、いざという時の助けになります。
ハイスペックゲーミングPCを買えばそれで済む話でもありますが、一度にそれだけ出すのは億劫な人もいるはずです。また、出先でゲームをやる為に、ゲーミングノートPCを持っている人は、手持ちをもっと有効活用できる点でもおすすめです。
まとめ
キャプチャーボードのおすすめは
イチオシが『AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS』
次点で『AVerMedia Live Gamer 4K GC573』
最後が『I-O DATA GV-HDREC』
AVerMediaはキャプチャボードの老舗で、ここ以外はI-O DATAに信頼性があります。
キャプチャボードは技術的なハードルが非常に高く、高止まりしやすい傾向にあります。逆に安いものはそれなりの性能しか期待ができないという事です。
このジャンルも中華の新興メーカーが台頭しているので、安いからといってそちらを買うと痛い目に合う可能性が非常に高いです。特に自社HPの無い企業には気を付けましょう。